日本の税収20年史

消費税が果たした役割とその影響

2005年度 税収総額

49.1兆円

2024年度 税収総額

75.2兆円

2025年度 税収総額(予測)

78兆円

(史上最高額)

税収総額の20年間の推移

日本の税収総額は、過去20年間で大きな変動を見せました。特に2008年のリーマンショック後には大幅に落ち込みましたが、その後は回復基調に転じ、特に2010年代後半からは経済成長や消費税率の引き上げを背景に増加傾向が顕著となり、過去最高を更新し続けています。

主要3税の推移

税収の内訳を見ると、各税金の動向には特徴があります。法人税は企業の業績に左右されるため変動が激しい一方、所得税は比較的安定しています。そして最も注目すべきは消費税収の着実な増加です。二度の税率引き上げを経て、今や国の財政を支える最も重要な基幹税の一つとなっています。

消費税が税収の主役へ

消費増税と税収構造の変化

2014年4月: 消費税を5%から8%へ引上げ

2019年10月: 消費税を8%から10%へ引上げ

税収に占める消費税の割合

所得税
法人税
消費税
その他

2008年度

2014年度

2020年度

2023年度

総括

この20年間で、日本の税収構造は大きく変貌しました。特に消費税収の増加は著しく、国の財政安定に寄与したと評価される一方、その負担は広く国民に及んでいます。

上の消費税収の棒グラフをご覧いただきたい。消費税が10%に上がった2019年以降消費税収は右肩上がりで伸びている。なぜか? この時期起こったことは、日本経済の長いデフレからインフレへの転換だ。物価が上がれば、その消費税10%分の額も上がるのは当然である。

インフレ前

外食で、ラーメン1杯 800円

消費税 (10%) 80円

インフレ後

ラーメン1杯 1000円

消費税 (10%) 100円

税収は20円増加!